この記事では、幼児・小学生の子に1年以上タブレット学習をさせてきた私が、タブレット学習を続けて『ここは効果がなかった』と感じる理由を解説します。
昨今話題のタブレット学習。
- 親が楽
- 効率が良い
- 楽しく学べる
このような『良い効果』は
どのブログを読んでも書いていますよね。
これは確かに事実で
タブレット学習は良い所が沢山あります。
でも、だからこそ、【逆に効果がない所】があまり知られてなかったりするんですよね。
本当に子供の学習を大切にしたいなら
- 良い効果
- 悪い効果
両方見た上で判断してあげた方が
子供にぴったりの教育をしてあげられます。
従って、この記事では
他のブログには書いていない
- 効果がない
- 効果を感じにくい
というポイントを具体的に解説していきます。
【どこがどうダメなのか】がわかるように
丁寧にお話ししていくので
タブレット学習を検討中の人は
入会前にしっかり把握しておきましょう。
タブレット学習が効果なしと感じる理由:勉強への姿勢編

『タブレット学習は効果がない』と感じるポイントは、実は沢山あります。
わかりやすくまとめるため
下記2点について順番に解説していきます。
- 勉強へ取り組む姿勢
- 学習効果や子供の能力面
まずは【勉強へ取り組む姿勢】についてお話ししていきます。
簡単にまとめておきますね♪
- 遊び感覚で学べてしまう
- 勉強以外の誘惑が多い
- 勉強へ取り組む姿勢が身に付かない
- 途中で飽きてしまう
- ご褒美がないと勉強しなくなる
- 机で学ぶ習慣がつきにくい
ゲーム形式の問題が多く遊び感覚で学べてしまう
タブレット学習は
ゲーム感覚で学ぶ問題が多いです。
代表的な物はチャレンジタッチ
こちらは九九の勉強なんですが
もはや完全にゲームです(笑)
遊び感覚で学ぶ方が脳が活性化され
九九の習得は確かに早いんですが
お勉強をする、という意識が芽生えません。
また、大きくなった時に『ちゃんとお勉強と向き合える子』になってくれるかどうかも不安ですよね。
そんな理由から
お勉強への姿勢という観点では
いまいちな効果だった、と感じています。
お勉強と遊びはメリハリをつけた方が良い
私はそう感じており、私と同じ意見の人は、ゲーム感が少ないスマイルゼミやRISU算数を検討してみて下さいね♪
全科目1台で学べる
算数が驚く程伸びる
勉強以外の誘惑が多い
お勉強は集中してやるもの。
大人でもそうですが、集中する時は
余計な誘惑は厳禁ですよね。
タブレット学習の中にはiPadなどの市販タブレットで行うものもあるのですが、そんな環境下では
- 他のアプリをしたくなる
- インターネットを使ってしまう
- Youtubeなどを見てしまう
- カメラやお絵描きで遊ぶ
このように余計な事で『お勉強へ向き合う時間』が短くなってしまいます。
昨今では幼児・小学生なら
タブレットを使える子も多いので
対策をしておかないと、せっかく取り組む『おうち学習』の効果が発揮できません。
アプリやネットを制限する対策も打てますが、それでも心配な人は『専用タブレット』ある教材を選んであげましょう。
勉強へ取り組む姿勢が身に付かない
子供にとって
タブレット学習はとても楽しいので
『お勉強やろう』という感覚ではなく
『タブレットで遊ぼう』
そんな感覚で取り組む場合も多いんですよね。
でも幼児・小学生の頃に育みたい事って
『お勉強へ取り組む心』だったりしませんか?
タブレット学習だと
- お勉強へのやる気
- 遊びたいという気持ち
どっちの気持ちでお勉強をしているのか
わかりにくいんですよね。
途中で飽きてしまう

タブレット学習に限った話ではないのですが、『遊び』を目当てにしていると急に飽きちゃったりします。
タブレットで遊びたい
その感覚だけだと急にやらなくなってしまうので、しっかり目的意識も一緒に育んであげないと危険です。
具体的には、
- お勉強の成果を一緒に確認してあげる
- 進捗を共有して目標を掲げてあげる
このような日々の取り組みが子供の勉強意欲にちゃんと繋がっていきます。

タブレット学習は端末で『進捗』や『成果』を確認しやすい仕様なので、うまく使って『お勉強の目的意識』を育んであげましょう。
ご褒美が勉強の動機になってしまう
タブレット学習の中には、お勉強した分だけご褒美が貰える仕様のものがあります。
例えば
- 問題を解いてスターをGETする
- スターの数だけゲームができる
- 問題を解いてポイントをためる
- 景品と交換できる
- 問題を解いてコインを集める
- アプリ内でアイテムと交換できる
このようにだいたいのタブレット学習で『ご褒美機能』が搭載されています。
これも賛否両論なんですが
否定的な見方をすると
『ご褒美がないと勉強しない子』になる可能性があります。
最もご褒美なしでお勉強を続けさせるというのも至難な事ですが、教材によって程度も異なるので事前に書くにしておくと失敗しにくいですね♪
机で学ぶ習慣がつかない

幼児・小学生のうちに習慣付けてあげたい
『机でお勉強する習慣』
タブレット学習でもやり方次第なんですが、子供によっては
- リビングでやる
- ソファーでやる
- 寝転んでやる
このような態度になってしまう事もあります。
移動中にできるのもメリットの1つ。
そう言われる事もあるのですが
机で学ぶ習慣をつける効果
こちらに関してはタブレット学習よりも紙教材の方が優秀だと感じました。
以上の6点が【勉強へ取り組む姿勢】について、タブレット学習で効果を感じにくいポイントでした。
タブレット学習を検討したい人は、この6点について工夫や注意を考えてあげて下さいね♪
タブレット学習が効果なしと感じる理由:学力や能力編
続いて、もう1つ大事な【学習効果や能力面】についてお話しします。
まずは効果がない・感じにくいと思ったポイントを簡単にまとめておきますね♪
- 考える癖がつきにくい
- 読んで考える工程がない
- バランスよく学ばせにくい
- 記憶に定着しにくい
- 細かな理解が及びにくい
考える癖がつきにくい
タブレット学習は1人でも進めやすいように
- 間違うとヒントが出る
- アニメーションで誘導してくれる
このような特徴があるため
『悩み抜く』という学び方は苦手です。
もっとも、幼児~低学年の頃は勉強が嫌いになるリスクもあるので、躓きすぎるのも良くないのですが、紙教材に比べると誘導はかなり親切です。

例えばスマイルゼミなら3回間違うと、このように答えが出て解説が始まります。
1人でも理解できるように丁寧に進めてくれますが、やり方がまずいとわざと間違えて進める子もいるようです。
読んで考える工程がない
タブレット学習は
自動で問題を読み上げてくれます。
従って
- 目で見て
- 読んで
- 考える
こんな工程で学ぶ紙教材とは
思考回路が異なるんですよね。
幼児期は親が読む手間が省けるので、むしろありがたいポイントなんですが、小学生になると『問題を読んで理解する』という工程が育めません。
バランスよく学ばせにくい
タブレット学習はやり方を間違えると、好きな所ばかりやる傾向あがります。

例えばスマイルゼミではこのように
『きょうのミッション』として
やる事を明確にしてくれますが
それを飛ばして
自由に進める事もできてしまいます。
基本的にはバランスよく進めやすいようカリキュラムを組んでくれる教材が多いのですが
親がある程度管理してあげないと、苦手な所がほったらかしになる事もあります。
記憶に定着しにくい
タブレット学習って実は紙媒体と大きな違いがあります。
- タブレット学習は光を直接視る
- 紙媒体は反射した光を視る
このような違いがあります。
もう少し詳しく言うと、紙で学ぶ時は

- 照明の光が紙に当たる
- 反射した光を目が捉える
こんな風に情報を捉えるんですが、この場合、人間の脳は『記憶しやすいモード』に入ります。
これはアメリカのワシントン大学の研究でも明らかになっているのですが、タブレットで学ぶよりも手書きで学んだ方が記憶に残る、とすでに研究結果が出ています。
その要因が『光の捉え方』なんですよね。
一方、タブレットは

- タブレットから直接光が出る
- その光を直接目で捉えて情報を得る
このような状態だと脳は
『大まかに理解するモード』に入ります。
従って、タブレット学習は
- スピーディに学ぶ
- ざっくりと大枠を理解する
- 空間やイメージを感覚的に学ぶ
こんな事が得意なんですよね。
この特徴を活かして、例えばこのような空間を感覚的に理解する問題などはタブレット学習の方が効果があったりします。

これはタブレット学習教材ワンダーボックスの問題ですが、タブレットの効果を活かして空間認識能力を感覚的に学べる教材です。

従って、これを勉強に置き換えると
『記憶』という観点では、タブレット学習の方が効果が出にくいんですよね。
タブレット学習を取り入れる場合は、宿題やワークも合わせてバランスよく取り組ませてあげましょう♪
細かな理解が及びにくい
間違い探し(文章の校正など)って、紙でやった方がやりやすくないですか?
- PC上で書いたワードの誤字を見つける
- 印刷して間違いを見つける
多くの人が後者の方が楽
と感じるはずです。
これも紙とタブレットによる
脳の認識の違いなんですが
紙の場合、脳は『分析モード』
心理的には『批判モード』に変化していきます。
参考:世界の仕組みが見える『メディア論』:有馬哲夫
従って、細かな変化に気づきやすいので、勉強でも細かいポイントを理解しやすいんですよね。
例えば計算の過程もそうです。過程を詳しく書いて、それを紙で見る事で『ここでよく間違える』『ここはこうすればもっと早く解ける』のように【自分で気付きやすい】んですよね。
一方でタブレット学習は先も述べたように
- 全体像を掴む
- スムーズに理解する
このような点が得意なんですよね。
このように『効果がない』
と感じる点は沢山あるんですが
タブレット学習にもメリット・デメリットがあり、うまく使い分けて学ばせていくのが実際は1番良いと私は考えています。
タブレット学習が効果なしと言われるよくある理由
ここまでは私が実際に取り組む事で感じた【実体験ベース】のお話しでした。
最後に一般的に良く言われている事についてもお話ししておきます。
簡単にまとめるとこんな意見が多いです。
- 書く感覚が身につきにくい
- 選択問題が多い
- 問題数が少ない
- 健康面での不安が尽きない
書く感覚が身に付かない
タブレット学習はタッチペンで書くんですが、物によっては書きにくい物もあります。

例えばこれは
- 上がスマイルゼミ
- 下がRISU算数
スマイルゼミの専用タッチペンは
先が細くてかたいのが特徴。
スマイルゼミのペンはタブレット学習の中でもずば抜けて書きやすく、紙に書く感覚に限りなく近いです。

こんな感じで3歳児でもスラスラ書けます。
一方でRISU算数のペンは
市販品でもよくある先が丸いタイプ。
このペンは先が柔らかいので『書き心地』が鉛筆とかけ離れているんですよね。
RISUは算数特化教材なので特に気になりませんが、他の教材なら対策を考えてあげた方が安心です。
例えば
- 国語など書く学びが多い教材はペンだけ買うのもあり
- お絵描きや紙に書く習慣は別でちゃんと考えてあげる
このように簡単な対策はすぐにできるので、気になる方は検討してあげて下さいね♪
選択問題が多い

タブレット学習は基本選択問題が多いです。
従って、じっくり書いて学ぶ学習が少ないので
『考える力』が身に付きにくいのが心配な点です。
問題数が少ない

1か月の問題数が少ない!
と言うのも口コミでよくみます。
でもこれはそんなに気にしなくてよいポイントです。
例えばスマイルゼミであれば、過去何年にもわたり復習として一度やった講座も解きなおせます。
このようにタブレット学習は『復習ありき』で進んでいくため、1か月に何度も同じ講座をやります。
幼児~小学生の頃は『予習より復習』が大事なので、問題数に関してはそこまで気にしなくOKです。
健康面の不安が尽きない
タブレット学習は目が悪くなる
そう言ったデータはないのですが
昨今子供の近視が増えているのも事実です。
紙教材と比べるとやはりブルーライトの影響が大きく、目の心配は正直絶えません。
スマホ世代という事もあり、目の心配はこれからもずっと付きまとうと思うので、『ブルーライトカットシート』等を貼り対策してあげましょう。
タブレット学習の悪い所も把握して検討しよう
タブレット学習は確かに『効果ない』と感じる事もあるんですが、もちろんいい所もあります。
紙教材もいまいちな点があるので、どちらも効果的に使う事がこれからの学習では大切です。
まずはメインに学習する教材が
- タブレット学習なのか
- 紙の教材なのか
これを決めてあげれば良いです。
まずは楽しく『できた!』を実感してほしい
お勉強を好きになったほしい
そんな人はタブレット学習を検討してみても良いですね♪
我が家の場合、幼稚園や学校で紙の教材は沢山貰えるので、家ではタブレット学習も取り入れて学ばせています。

単独だと効果なし、と感じる面もありますが、紙教材もうまく使いながらやれば正直あまり気にせず学習できています。
最後に、タブレット学習を検討してみようかな
という人のために、わかりやすくまとめた記事を紹介しておきますね♪
幼児向けのタブレット学習教材について
幼児向けタブレット学習を網羅的に見たい人はこちらの記事がおすすめです♪

これから入学準備を始めたい人向け
こちらは年長さん向けで、入学準備が豊富な教材をまとめています。
タブレット学習教材も多数まとめているので、年長さんはこちらの記事もご覧ください。

小学生向けのタブレット学習教材
今小学生、という人はこちらの記事をご覧ください。
小学生におすすめのタブレット学習教材を比較してまとめているので、簡単に自分にぴったりの教材が選べます。
